100年前のスウェット、“幻の黒”をまとう
《BLACK/サイドラインパーカ・シングル》スポルディング社の名作から、現存していない「ブラック」をMade in Japanで|A.G. Spalding & Bros
1900年代初頭から半ばにかけてアメリカンスポーツを支えた、伝説のブランド『A.G. Spalding & Bros(エージー スポルディング&ブロス)』。
かつてのアイビーリーガーが愛用した、ヴィンテージスウェットへの飽くなき追求によって、2017年に“Made in Japan”での復活が実現しました。
100年前のサイドラインパーカを原型とした、MONOCOでも大人気のスウェットに、新たに加わったのは「ブラック」。
写真左から「トレーニングシャツ」「サイドラインパーカ」「フットボールシャツ」
じつは、ブランドのヴィンテージアーカイブにも残っていないという幻の色です。
堅牢度が低かった当時の染色技法では、色褪せがしやすく、残せなかった色でもあります。
その“幻の黒”にロマンを乗せて、現代の染色技術で生まれた新色は、ファンにはたまらない一枚となるはず。
和歌山県で稼働する、数少ない「吊り編み機」で、ゆっくり、ふんわりと仕立てた生地は、一度袖を通したら、脱ぎたくなくなる心地よさ。
一枚で完成する美しいシルエットと、細部に宿る“ルーツ”を楽しんでください。
独自のディテールを生み出し、アスレチックウエアの最先端を走ってきた歴史から、ヴィンテージ愛好家たちに“伝説のブランド”として一目置かれてきた『A.G. Spalding & Bros』。
ブランドのヴィンテージアーカイブを探るなか、現存していないのが「ブラック」でした。
そもそも黒は、喪に服す色であったことから、当時のアスレチックウエアとしてはほとんど存在していません。(※スクールカラーが「黒」である、プリンストン大学のユニフォームなどは実在)
さらに、化学薬品を使わない当時の染色技法は、堅牢度が低く、色褪せしやすかったため、特に希少な黒が残らなかったのだとか。
幻だった「ブラック」を、いまの染色技術で100年後に残したい……。そんなロマンとともに、新色は生まれました。
男性モデル:身長184cm(Lサイズ着用)
染色は、布上で化学反応を起こして色を定着させる「反応染め」。
生地のセルロースという主成分に直接反応させて染色することで、粒子の細かい染料が繊維の中まで均一にしっかりと染み込み、風合いを残したまま鮮やかに発色させるのが特徴です。
洗濯しても色褪せしにくいので、末永く楽しめる一着になりそうです。
ヴィンテージ・サイドラインパーカ(1920年製)
1920年代にベンチウォーマージャケットとして開発されたのが、本品の原型となった「サイドラインパーカ」。A.G. Spalding & Brosの馬場氏がコレクターを訪ね歩き、一番状態が良く、意匠にインパクトのある一着を交渉して取得した名作です。
当時のアイビーリーガーたちは、このパーカを羽織り、体を温めながら出番を待っていたのでしょうか。その光景を想像するだけで、ワクワクしてきます。
ヴィンテージ・サイドラインパーカ(1920年製)、ダブルフェイス(二層)で仕立てられている
経年変化したヴィンテージアーカイブから読み解くスウェットの名作。もちろん、その100年前の姿なんて誰も見ることができないのだから、幾度もの試行錯誤と考察を重ねて、“いま”の一着へと辿り着きました。
モデル身長184m(Lサイズ着用)
秋から春までロングシーズン着られるよう、シングルフェイス(一層)で仕立て、より軽やかな着心地に。コレクターが唸る、独自のディテールも魅力です。
●クロスネック
フードの首元が重なる「クロスネック」。これは、首元から風が入らないよう配慮されたデザインなのでしょうか。今では珍しいディテールです。ロックミシンで縫製されたフチも当時のまま。
フードのみダブルフェイス(二層)仕立てのため形が崩れにくく、横から見た時のシルエットも美しい。
●ハンドウォーマーポケット
ボクシンググローブのような形をした「ハンドウォーマーポケット」。カンガルーポケットは他社製品でも見られますが、この形状はA.G. Spalding & Brosの専売特許。
●ネームタグ
(左) ヴィンテージ、(右) 本品
腰元のリブ上に配されたネームタグも、当時のロゴを忠実にしたデザイン。この数字フォントを再現するのに苦労したのだとか。「MADE IN JAPAN」の文字が輝いています。
モデル身長184m(Lサイズ着用)
実際に触ってみたヴィンテージスウェットは、風合いが非常に良く、いまの状態からも“ものの良さ”が伝わってきます。
この風合いの再現性を追求したところ、和歌山県で稼働する数少ない『吊り編み機』に行き着いたのだとか。
吊り編み機は、1900年代初期にヨーロッパから伝えられた旧式編み機で、昭和30年半ばまで一般的に使われてきましたが、いまでは数百台を残すまでに。
1台の編み機で、「1時間に1メール、1日7着分」のスウェット生地しか編めません。生産効率は悪くても、ゆっくりと丹念に編み上げることで、手編みのようなふっくらとした風合いが生まれます。
その質の高さから“空気も一緒に編み込んだよう”と表現されるほど。
本品の裏地は、肌触りが心地いい、ふわっふわの起毛
大量生産されたそれとは比べものにならないほど、心地いい肌触りは、“2回洗濯”すると違いが分かるはず。洗うほど、着込むほど、やわらかく馴染みます。
袖や裾のリブ部分もサイドの切り替えがない吊り編み仕上げ
ハリがあって型崩れしにくいのに、しなやかな肌触り。袖、裾のリブまで吊り編みのため、切り替えがなくどこまでも肌当たりがやさしい。毎日着たくなるストレスのない着心地です。
女性モデル:身長162cm(Sサイズ着用)
ゆっくり時間をかけて編まれたスウェットは、じっくりと時間をかけて味が深まっていきます。厚めのヘビーウェイト(13oz)に仕上げた丈夫な生地なので、安心してエイジングも楽しめます。
モデル身長184m(Lサイズ着用)
A.G. Spalding & Brosの歴史は長く、設立はなんと1876年。当時、メジャーリーグの投手だったアルバート・スポルディング氏が創設し、当初はメジャーリーグの公式球の生産をしていました。
1920年代のアメリカは、自家用車やラジオ、洗濯機、冷蔵庫などの家電製品が普及し「黄金の20年代」と呼ばれました。この時代に、スウェットという衣類も誕生。
1937〜1938 FALL & WINTER CATALOG
ヴィンテージスウェットは根強いファンが多いため、高値で取引されていますが、その中でも特に人気なのがA.G. Spalding & Bros製のものと言われています。1920年代のヴィンテージともなると、悠に30万円は超えてくる代物ばかり。
写真はスポルディング社のヴィンテージスウェット
入手した当時のスポルディングのカタログを読み込んでいくと、当時の価格で$7〜12.5。リーバイスのデニムが$4だったことを考えると、他にはないディテールで差別化を図っていたことが分かります。
1937〜1938 FALL & WINTER CATALOG
また、アイビーリーグの大学名や個人名が胸に印刷されていることから、スウェットが誕生し始めた頃は、ゆとりのあるアイビーリーグの学生たちに支持されていたことが想像できます。
アイビーリーグ各大学の三角旗(1924 FALL & WINTER CATALOG)
このパーカを着ていると、100年前のアイビーリーグの学生になったような不思議な感覚に。あの頃に思いを馳せながら、時代を超えた一着に身を包む高揚感を味わってみてはいかがでしょう。
かつてのアイビーリーガーが愛用した、ヴィンテージスウェットへの飽くなき追求によって、2017年に“Made in Japan”での復活が実現しました。
100年前のサイドラインパーカを原型とした、MONOCOでも大人気のスウェットに、新たに加わったのは「ブラック」。
写真左から「トレーニングシャツ」「サイドラインパーカ」「フットボールシャツ」
じつは、ブランドのヴィンテージアーカイブにも残っていないという幻の色です。
堅牢度が低かった当時の染色技法では、色褪せがしやすく、残せなかった色でもあります。
その“幻の黒”にロマンを乗せて、現代の染色技術で生まれた新色は、ファンにはたまらない一枚となるはず。
和歌山県で稼働する、数少ない「吊り編み機」で、ゆっくり、ふんわりと仕立てた生地は、一度袖を通したら、脱ぎたくなくなる心地よさ。
一枚で完成する美しいシルエットと、細部に宿る“ルーツ”を楽しんでください。
“幻の黒”を、いまの染色技術で
独自のディテールを生み出し、アスレチックウエアの最先端を走ってきた歴史から、ヴィンテージ愛好家たちに“伝説のブランド”として一目置かれてきた『A.G. Spalding & Bros』。
ブランドのヴィンテージアーカイブを探るなか、現存していないのが「ブラック」でした。
そもそも黒は、喪に服す色であったことから、当時のアスレチックウエアとしてはほとんど存在していません。(※スクールカラーが「黒」である、プリンストン大学のユニフォームなどは実在)
さらに、化学薬品を使わない当時の染色技法は、堅牢度が低く、色褪せしやすかったため、特に希少な黒が残らなかったのだとか。
幻だった「ブラック」を、いまの染色技術で100年後に残したい……。そんなロマンとともに、新色は生まれました。
男性モデル:身長184cm(Lサイズ着用)
染色は、布上で化学反応を起こして色を定着させる「反応染め」。
生地のセルロースという主成分に直接反応させて染色することで、粒子の細かい染料が繊維の中まで均一にしっかりと染み込み、風合いを残したまま鮮やかに発色させるのが特徴です。
洗濯しても色褪せしにくいので、末永く楽しめる一着になりそうです。
100年前の姿はベンチウォーマー
ヴィンテージ・サイドラインパーカ(1920年製)
1920年代にベンチウォーマージャケットとして開発されたのが、本品の原型となった「サイドラインパーカ」。A.G. Spalding & Brosの馬場氏がコレクターを訪ね歩き、一番状態が良く、意匠にインパクトのある一着を交渉して取得した名作です。
当時のアイビーリーガーたちは、このパーカを羽織り、体を温めながら出番を待っていたのでしょうか。その光景を想像するだけで、ワクワクしてきます。
ヴィンテージ・サイドラインパーカ(1920年製)、ダブルフェイス(二層)で仕立てられている
経年変化したヴィンテージアーカイブから読み解くスウェットの名作。もちろん、その100年前の姿なんて誰も見ることができないのだから、幾度もの試行錯誤と考察を重ねて、“いま”の一着へと辿り着きました。
モデル身長184m(Lサイズ着用)
秋から春までロングシーズン着られるよう、シングルフェイス(一層)で仕立て、より軽やかな着心地に。コレクターが唸る、独自のディテールも魅力です。
●クロスネック
フードの首元が重なる「クロスネック」。これは、首元から風が入らないよう配慮されたデザインなのでしょうか。今では珍しいディテールです。ロックミシンで縫製されたフチも当時のまま。
フードのみダブルフェイス(二層)仕立てのため形が崩れにくく、横から見た時のシルエットも美しい。
●ハンドウォーマーポケット
ボクシンググローブのような形をした「ハンドウォーマーポケット」。カンガルーポケットは他社製品でも見られますが、この形状はA.G. Spalding & Brosの専売特許。
●ネームタグ
(左) ヴィンテージ、(右) 本品
腰元のリブ上に配されたネームタグも、当時のロゴを忠実にしたデザイン。この数字フォントを再現するのに苦労したのだとか。「MADE IN JAPAN」の文字が輝いています。
“風合いの良さ”は2回の洗濯で実感
モデル身長184m(Lサイズ着用)
実際に触ってみたヴィンテージスウェットは、風合いが非常に良く、いまの状態からも“ものの良さ”が伝わってきます。
この風合いの再現性を追求したところ、和歌山県で稼働する数少ない『吊り編み機』に行き着いたのだとか。
吊り編み機は、1900年代初期にヨーロッパから伝えられた旧式編み機で、昭和30年半ばまで一般的に使われてきましたが、いまでは数百台を残すまでに。
1台の編み機で、「1時間に1メール、1日7着分」のスウェット生地しか編めません。生産効率は悪くても、ゆっくりと丹念に編み上げることで、手編みのようなふっくらとした風合いが生まれます。
その質の高さから“空気も一緒に編み込んだよう”と表現されるほど。
本品の裏地は、肌触りが心地いい、ふわっふわの起毛
大量生産されたそれとは比べものにならないほど、心地いい肌触りは、“2回洗濯”すると違いが分かるはず。洗うほど、着込むほど、やわらかく馴染みます。
袖や裾のリブ部分もサイドの切り替えがない吊り編み仕上げ
ハリがあって型崩れしにくいのに、しなやかな肌触り。袖、裾のリブまで吊り編みのため、切り替えがなくどこまでも肌当たりがやさしい。毎日着たくなるストレスのない着心地です。
女性モデル:身長162cm(Sサイズ着用)
ゆっくり時間をかけて編まれたスウェットは、じっくりと時間をかけて味が深まっていきます。厚めのヘビーウェイト(13oz)に仕上げた丈夫な生地なので、安心してエイジングも楽しめます。
黄金時代の一着に身を包む高揚感
モデル身長184m(Lサイズ着用)
A.G. Spalding & Brosの歴史は長く、設立はなんと1876年。当時、メジャーリーグの投手だったアルバート・スポルディング氏が創設し、当初はメジャーリーグの公式球の生産をしていました。
1920年代のアメリカは、自家用車やラジオ、洗濯機、冷蔵庫などの家電製品が普及し「黄金の20年代」と呼ばれました。この時代に、スウェットという衣類も誕生。
1937〜1938 FALL & WINTER CATALOG
ヴィンテージスウェットは根強いファンが多いため、高値で取引されていますが、その中でも特に人気なのがA.G. Spalding & Bros製のものと言われています。1920年代のヴィンテージともなると、悠に30万円は超えてくる代物ばかり。
写真はスポルディング社のヴィンテージスウェット
入手した当時のスポルディングのカタログを読み込んでいくと、当時の価格で$7〜12.5。リーバイスのデニムが$4だったことを考えると、他にはないディテールで差別化を図っていたことが分かります。
1937〜1938 FALL & WINTER CATALOG
また、アイビーリーグの大学名や個人名が胸に印刷されていることから、スウェットが誕生し始めた頃は、ゆとりのあるアイビーリーグの学生たちに支持されていたことが想像できます。
アイビーリーグ各大学の三角旗(1924 FALL & WINTER CATALOG)
このパーカを着ていると、100年前のアイビーリーグの学生になったような不思議な感覚に。あの頃に思いを馳せながら、時代を超えた一着に身を包む高揚感を味わってみてはいかがでしょう。
仕様・インフォメーション
《サイズ表(cm)》
【仕様・インフォメーション】
【仕様・インフォメーション】
- 素材:COTTON 100%
- 生産:和歌山県(吊り編み)
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