「最近、白湯にハマっててさ〜、めっちゃ調子いいんだよね〜」

この２週間ですでに5回以上は耳にしている、このフレーズ。発声の主は、MONOCO代表・柿山。

他方、「そりゃそうでしょ」とばかり、ドヤ顔の取締役・鈴木。

何やら、アラフォー男ふたり、温活に目覚めた様子。


写真左がMONOCO代表・柿山、写真右が取締役・鈴木

温活といえば、女子の専売特許と思われがちですが、どうやらそうでもないらしい。聞くと、ふたりとも冷え性というわけでもないらしい。

では、なぜ？　どんないいことがあるの？　ということで、アラフォー男ふたりの対談をセッティングすることに。

冷え性の方も、そうでない方も、読み終えたころには、身体を温めたくなるに違いありません！

旅館のポットのお湯に救われた、極寒出張

代表・柿山（以下、柿山）　僕が白湯を飲み始めたのは、１ヶ月前、長野の伊那に出張に行った時だったよね、鈴木さんと一緒に。

取締役・鈴木（以下、鈴木）　そうそう、マイナス11度の極寒で。

柿山　日中も寒かったうえに、夜、レモンサワーばかり飲んでたら、冷えきっちゃって。旅館に自動販売機もなくて、どうしようって言ったら、鈴木さんから「内臓が冷えてるってことだから、部屋のポットのお湯飲んだら」ってすすめられたんだよね。

ポットのお湯？？って思ったけど、他に選択肢もなかったし、しぶしぶ飲んでみてさ。そうしたら、体があったまってよく眠れて。

翌朝はマイナス7度だったんだけど、ぜんぜん寒さを感じない。前夜しこたま飲んでたのに、二日酔いもしてない。頭も回転してる！

こりゃいいと思って、次の日から、毎朝起きてすぐと夜寝る前に、白湯を飲むように。温度計つきのヤカンで、60度の白湯を作って、ゆっくり飲むようにしてる。もう１ヶ月続いてるけど、絶好調よ。


写真左は、柿山代表が自宅で使っている温度計付きのヤカン。写真右は「RayES ダブルウォールグラス300ml」

鈴木　絶好調って、どんな変化があった？

柿山　まずね、快調快便。僕の腸の形ってこんな感じなんだぁ〜って（笑）

鈴木　だよね！ わかる！ 僕も、前はしょっちゅう腹痛起こしてて、新幹線に乗り遅れたりもしてたんだけど、今はぜんぜん。

柿山　快便は、もう翌日からよ。如実（笑）

イラつかず、なんくるないさ〜

柿山　4歳の息子の保育園の準備をするのが僕の係なんだけど、言うこと聞いてくれないから、以前はイライラが止まらなくて。でも、朝から怒るのもよくないから、怒りを必死で抑えて、やっと保育園に送り出すみたいな。毎朝、けっこう殺伐としてたのよ。

それが今では、自分が沖縄の人になったかのよう。なんくるないさ〜って思える（笑）

今朝もさ、息子が「このイチゴ食べない」って言い出したんだけど、

「このイチゴちゃんは、君に食べてもらうために生まれたんだから、食べてあげたほうがいいよ」

「うん、わかった〜！パクッ」って感じ。

以前なら、「自分が買いたいって言ったから買ったのに、コラー！！」って内心思いながら、「ダメ！もったいないから食べなさい！」って叱ってた。

あれ？ オレ、なんか調子いいぞ？　イラついてないって（笑）

鈴木　僕は、朝6時に起きて最初に白湯を仕掛けるんだけど、沸騰させる15分間に、YouTubeでラジオ体操、ストレッチと体幹トレーニングして、白湯でひと息っていうルーティンが決まってる。

これをすると、朝一発目の仕事が調子よくはじめられて、あとはその勢いでイケるんだよね。



柿山　そうそう！　僕はメールが苦手なんだけど、白湯を飲みはじめてからは問題なし。

ちゃんとスイッチが入って、頭ん中でEDMが流れてる感じよ。ウンジャカ・ウンジャカって（笑）心と脳が連動して、メールもサクサク打てる。「よっしゃー、オレ、けっこう饒舌じゃね？」って調子づく。

鈴木　ENTERキー押すのも、力強くなるよね。仕事の効率が上がるのは、僕も実感してる。

柿山　鈴木さんは、どんなふうに白湯飲んでるの？

鈴木　水を15分かけて沸騰させて、REVOMAXの大きいサイズ（950ml）を魔法瓶代わりに使ってる。それを１日かけて飲み切る感じ。量がちょうどいいんだよね。

柿山　そっかぁ。REVOMAXってビール入れるものだと思ってた（笑）


写真左「REVOMAX 950ml オリーブグリーン 」、写真右「RayES ダブルウォールグラス300ml」

鈴木　飲むのは、このダブルウォールグラスで。ガラスなのに冷めにくい、不思議なグラスだよ。

柿山　確かに、ずっと手に持ってても熱くないね！

そういえば、夜に白湯飲むようになってから、酒の量も減ったわ。以前は、夜、ワインをボトル半分飲んでたんだけど、今は最後に白湯があるから、ゆっくり飲む感じで、１、２杯で満足できる。


写真は「RayES ダブルウォールグラス300ml」

鈴木　僕は、飲みきれない酒を捨てることができるようになった。以前は、グラスに残ったワインを、飲みたくもないのに30分かけてダラダラ飲んでた。睡眠時間がその分減るうえに、体にも悪い。次の日は当然ダルいし。

柿山　飲みすぎて翌日グロッキーっていう悪循環がなくなったかな。息子にも優しくなれて、心が平和。しかも、それがめちゃくちゃ自然にやれてる。

鈴木さん、僕に白湯っていう武器を与えてくれて、ホントにありがとう！

ちなみに、他にはどんな温活してるの？

温活とお酒は両立できる

鈴木　まずは、お灸。お腹に貼ると、めっちゃ温まるよ。僕が使ってるのは、火を使わない貼るタイプ。ヘソから指4本上と、指4本下に１個ずつ、毎日寝る前に貼ってる。



柿山　（実際に貼って）じわじわくる〜。使い捨てカイロより優しい感じだね。

鈴木　足が冷えるときは、足の裏、全部の指を握りしめた時に一番へこんだ場所に貼るのもいいよ。



柿山　白湯飲みながらお灸してたら、さっきまで足元がスースーしてたのが気にならなくなった！　ビール飲む時、これつけておけば、いいんじゃない？



鈴木　そうかも。酔いは早く回って、身体が冷えない。完璧だね！

柿山　適度なお酒と温活は両立できる！

鈴木　この「生姜の砂糖漬け」もいいよ。仕事の合間にチビチビ食べると、体の内側からポカポカしてくる。

柿山　僕、スパイシーなものは苦手なんだけど、これはイケる。おいしいね。


鈴木お気に入り、小島屋「昔懐かし　生姜糖」

鈴木　それから、薄手の腹巻とイオンドクターの足首ウォーマー。これがあると、厚着しなくても冷えないよ。この腹巻、未使用なんで、良かったら柿山さんにあげる。


写真左は、鈴木取締役愛用のグンゼのウエストウォーマー、写真右は「ION DOCTOR 足首ウォーマー/コットンタイプ」

柿山　おぉ、ありがとう！　最近、暖か下着２枚重ね着してるんだけどごわつくんだよね。もう重ね着しなくていいかも。

ぎっくり腰からの、冷え“恐怖”症に

柿山　それにしても、鈴木さんのストイックさ、涙ぐましい（笑）いつから温活してるの？

鈴木　8年くらい前かな。

柿山　えっ、そんな前？！　今の僕の年齢くらいからか。きっかけは？

鈴木　僕はずっと腰痛持ちで、高校生の頃から何十回とぎっくり腰を繰り返してるんだけど、だんだんと発症する前兆がつかめてきて。

ぎっくり腰になる直前は、いつもより腰が冷えてるって、発見したんだよね。

このシグナルを感じたら、白湯飲んだり、使い捨てカイロを貼って、温めてみたの。そうしたら、翌日ぎっくり腰にならずにすむようになった。あくまで僕の場合だけど。

それ以来、冷えに対して敏感になったかな。ほとんど冷え“恐怖”症（笑） “不調を感じたら、とりあえずあっためとけ”っていう独自の健康法を実践してる。

そのおかげなのかは分からないけど、温活を始めてから、ぎっくり腰には1回もなっていないよ。

柿山　そういえば、僕も最近、腰の調子いいかも。体が温まってるからか！



鈴木　自分が冷え性っていう自覚はないんだけど、体が温まると、思考がポジティブになるし、仕事の効率が上がることも実感してる。

今はもう、白湯をはじめとする温活がルーティンになってるから、まったく苦にならないよ。

今日紹介した温活グッズは、いろいろ試した中の選りすぐり。めんどくさくないし、見た目も悪くないでしょ？それって、長く続けるためには、大切だよね。

柿山　なるほどね〜。でも意外と、温活してる男性って少ないよね。僕の周りでは鈴木さんだけかも。サウナとか、水飲めとか、運動しろとかはあるけど。経営者仲間と飲んでも、温活の話は出てきたことないな。

鈴木　温活は冷え性の女性のものっていう思い込みがあるのかもね。

柿山　はじめてみると、意外にハマる人が多いと思うけどね。特にお酒たくさん飲む人は。

鈴木　お酒飲むと血管が拡張して、飲んだ直後は温まる気がするけど、熱が逃げちゃうから体の芯が冷えるんだよね。

柿山　お酒飲んだ日は、特に体を温めた方がいいってことだね。

鈴木　体を温めると、自然と前向きな気分になれるのもいい。別に気張ってって感じじゃなく、自然に。

柿山　仕事も体調も、家族とのコミュニケーションも調子いい。温活で大体のことは解決しちゃうんじゃない？！　白湯って、最強の飲みものだな。


この平和に、白湯で乾杯！

鈴木　血の気が多い世界のリーダーたちも、白湯を飲めばいいのにね！

白湯の作り方、飲み方

白湯とは、お水を沸かしただけの何も入れていないお湯のこと。その起源は、5000年前の古代インドで発祥した世界最古の伝統医学“アーユルヴェーダ”といわれています。

正しいとされる作り方・飲み方には諸説あり、その効果を科学的に証明するものはありませんが、多くの医療関係者が健康法としての白湯を推奨しています。

＜作り方＞

アーユルヴェーダ式にのっとった作り方は、次の通りです。

1. 鍋またはヤカンに水を注ぎ、フタはせず火にかける
2.コンロの火にかけて、沸騰させる
3.10〜15分間、弱火で沸騰させ続ける
4. 50度くらいに冷ます



使う水は、ミネラルウォーター（軟水）や浄水器を通した水がベター。

コンロの火で沸かすのが理想とされますが、電子レンジや電気ポットで温めたものでもOK。飲み続けることが大切なので、作りやすい方法で初めてみましょう。

一度沸騰させた白湯の温め直しはNGで、そのつど沸かすのが基本。むずかしい場合は、朝、多めに沸かしておいて、保温ポットなどに入れておくのがおすすめです。

試しに、軟水のミネラルウォーターを鍋で15分沸騰させたものと、電子レンジで温めたものを、飲み比べてみました。味にはっきりとした差はありませんでしたが、15分沸騰させたものの方が、やや丸みがあって軽く感じました。


写真左「REVOMAX 950ml オリーブグリーン 」、写真右「RayES ダブルウォールグラス300ml」

＜飲み方＞

白湯はいつ飲んでも基本的にはOKですが、おすすめのタイミングは３つ。

1.朝起きてすぐ
まずは「朝起きてすぐ」。寝起きのからだは一日のうちで最も冷えているので、白湯を飲むことによって胃腸を刺激できます。温かな白湯が喉と食道を通り、胃に落ちてゆくのを感じるのは、気持ちがいいもの。ただし、起きてすぐの口内は雑菌が多い状態なので、口をすすぐか歯磨きをしてから飲んでください。

2.食前、食中
「食前」に飲めば胃腸が温まって、消化の準備を始めるきっかけに。「食中」に少量飲めば消化の働きを助けるとされています。ただし、食後の30分間は、胃の消化液を薄めてしまう可能性があるので、避けた方が良さそうです。

3,就寝前
「就寝前」に飲めば、ほっとくつろいだ気分になり、夜の間に失う水分の補給にも。飲み過ぎは、夜中のトイレにつながるので注意してください。



一日に飲む量は、1リットル弱程度が目安。一気に飲むのではなく、少しずつ飲むのがおすすめです。

白湯に飽きたら、その日の気分に合わせてアレンジもOK。レモン、しょうが、シナモン、ハチミツなどをプラスして楽しんでください。



“冷えは万病の元”と言われます。それは、身体が冷えることで、体の消化力、代謝力、免疫力などが働きにくくなるから。

また、幸せホルモンとも呼ばれる「セロトニン」の90％は、腸内で作られるそう。

白湯で胃腸を温めることは、身体の働きを高め、セロトニンが働きやすい環境を作ることに繋がります。

飲みすぎない限り、体やお財布に負担をかけることもないので、まずは手軽な方法で白湯を試してみて、心身の調子を観察するきっかけにしてみてはいかがでしょうか。


参考資料

• 「白湯」はなぜ人気？　飲むだけ健康法の始め方
• 病気にならない「白湯」健康法 1日3杯飲むだけで、免疫力が一気に高まる！ (蓮村誠著 PHP文庫)