いよいよ年の瀬。おせちの準備はしていますか？

「デパートで予約している」「自分でつくったことがない」という人も多いでしょう。

今年は、お酒にも合う、さっぱりおいしい「伊達巻」だけ、自分でつくってみませんか？



黄色が鮮やかな伊達巻は、「伊達」の名前どおり、おせちの花形ですが、市販のものは「甘すぎる」という声も。

MONOCOで人気の『元祖料亭白だし』を使えば、卵の風味が活きた、“さっぱり伊達巻”がカンタンにできます。



季節の味を、手づくりして味わう満足感ーーいつもと違うお正月を楽しみましょう。

カンタン！“さっぱり伊達巻”のつくり方

白だしが効いた“さっぱり伊達巻”、材料はこれだけです。

材料

• はんぺん1枚
• 卵4個
• 白だし（大さじ1）
• 水（大さじ４）
• 砂糖（大さじ１）
• サラダ油（適宜）

使う道具は、卵焼きフライパン、まきす、フライ返し、包丁、まな板、そして「透明ビニール袋」（笑）

【1】

まず、はんぺんをビニール袋に入れて、よく揉んでつぶします。


七福醸造さんのレシピでは、「はんぺんは細かく切って」とありますが、私は、包丁を使いたくないので、丸ごとそのままつぶしました（笑）

【2】

はんぺんをつぶした袋に、卵・白だし・水・砂糖を入れて、全体がなじむように、さらに揉みながら混ぜ合せます。



不思議な手ざわりがクセになる……料理初心者やお子さんにもできるのでおすすめです。

【3】

フライパンにサラダ油を薄く塗って弱火にかけ、袋の中身をすべて流し入れたら、表面を平らに整えて、フタをして焼きます。



フタがなければ、アルミホイルをかぶせてもOKです。

【4】

表面のまわりが固まってきたら、フライ返しを入れて、焼き面をフライパンからはがしておいてください。焦げつかないように、時々、確認を。

【5】

表面全体も固まってきたら、思いきって、ひっくり返しましょう！



曲がったり、はみ出したりしても、大丈夫。フライパンの中に戻して、四角に整えてください。

【6】

フライ返しを入れて、卵液がつかなくなったら、まきすの上に置きます。



最初の焼き面がきれいだったら、ひっくり返して置いてください（巻くと、焼き面が外側に出てくる）



フライパンの浅いほうで焼いた、薄い層を手前にしておくと、巻き始めがラクです。

【7】

焼きたてのうちに、卵を巻き始めます（熱いので、気をつけて）卵に、包丁で、切れ目を何本か入れると、巻きやすさがアップ。



卵をグッと巻いては、まきすを巻き込まないように浮かせて、また卵を巻いて……横からみて「の」の字くらいになるまで、少しずつ、巻いてください。



しっかり焼いた卵は、弾力が強いので、力を入れて巻いて大丈夫です。



巻き終わったら、冷めるまで置いておきます（まきすがとれないように、お皿など、重しを載せておくとよいでしょう）

【8】

10〜15分ほど置いたら、まきすを外して、好みの厚さに切って、できあがり。



焼きたてを、MONOCOオフィスで試食したら、わ、おいしい！はんぺんのふんわり感、卵の風味が伝わる、やさしい味わい。

「こんなにさっぱりした伊達巻、はじめて」
「手づくりの伊達巻っておいしいんだね、ぜんぜん甘くない」
「はんぺんを使うとカンタンだし、クセがなくて食べやすい」



はじめての“さっぱり伊達巻”に、おせちをつくる派・買う派・食べない派、全員が大盛り上がり。

「これなら、つくってみようかな」という一人のつぶやきに、みんながうなずいていました。

おせち一品が心を豊かにしてくれた

この一年、ある料理研究家の言葉どおり、

「ふだんの食事は、一汁一菜。具だくさんの味噌汁とご飯でよい」
「余裕がある時だけ、楽しみとして、おかず一品をつくる」

を実践してきた私。



毎日の食事づくりへの気持ちがラクになって、料理を、少しずつ楽しめるようになりました。



おかげで、今年は、「季節の味」を手づくりする余裕ができて、

春は、タケノコを生米で煮る（タケノコ水煮と同時に、おいしいお粥ができます）
夏は、実家の庭で拾った完熟梅で、梅ジャムをつくる
秋は、地元特産の栗を、自分で茹でて食べる

どれも、一品だけ、少量だけ、つくったので、心から楽しめました。

そして、この冬に選んだのが、「伊達巻」づくり。



おせちは「つくらない派」の私ですが、『元祖料亭白だし』の七福醸造・岡本さんから、「おせちづくりに、白だしは重宝します。おせちのレシピも用意していますよ」と聞いて、気になっていたからです。

めったに使わない卵焼きフライパン（夫が購入した鉄製、重い）をひっぱり出して、いざつくってみたら……え、焼きたての伊達巻って、おいしい。しかも、カンタンなのに、楽しい！



好奇心旺盛なMONOCO読者のみなさんにも、季節の味を手づくりする楽しみを、味わってほしい——あなたも、“さっぱり伊達巻”を、ぜひつくってみてください。