ワイン片手にパートナーと語らいながら、好きな動画を観ながら過ごす週末の夜。ゆったりとしたいい時間をさらに豊かにする、最高のおともをご用意しました。

チーズ専門店『Fermier』のスペシャリストがMONOCO用に特別セレクトした、「秋のチーズBOX」。



ひとりでまったり味わうもよし、大勢でワイワイ楽しむもよし。食べ比べながらのチーズ談義も楽しい、大人のための4種。

今まさに“おいしさの頂”を迎える、珠玉のチーズを召し上がれ！

コンテ（８ヶ月以上熟成）

重量：30g
種類：ハード
産地：フランス　フランシュ＝コンテ地方
乳種：牛乳
特に合うお酒：白ワイン（ヴァン・ジョーヌ、シャルドネ）



ミルクの優しい甘みにナッツのフレーバーが香る「コンテ」。ワインのお供としてだけでなく、そのままおやつでも楽しめるマイルドな味わい。

フランス人に最も親しまれ、AOPチーズ（※）として生産量No.1を誇り、世界中のチーズラバーの心をつかんでいます。
※製品名に謳われた地域で、決められた伝統的製法で生産され、その土地の気候風土を反映した固有の品質や風味を備えていると認められた、高品質チーズの証。

生産地は、スイスとの国境に接するフランスのジュラ山脈。昔、地下要塞として使われていた広大な洞窟を利用した自然のチーズセラーで、ゆっくりと熟成の時を迎えます。



秋らしいイチョウ形にかたどってあるので、スライスしてサラダに添えたり、オープンサンドにのせて、秋を楽しんでください。

ヴァルタレッジョ アル タルトゥーフォ

重量：80g
種類：ウォッシュ
産地：イタリア ロンバルディア州
乳種：牛乳
特に合うお酒：赤ワイン（カベルネソーヴィニヨン）



もっちりとした食感となめらかな舌触り、濃厚な味わいの「タレッジョ」に、トリュフをたっぷりと混ぜ込んだ贅沢チーズ。

少しの酸味とミルクの旨み、鼻腔を抜けるトリュフの香りは格別。赤ワインとのペアリングで、さらにおいしさが弾けます。

生産地はイタリアのロンバルディア北部、タレッジョ渓谷。平地でも多くの「タレッジョ」が作られるようになった昨今、ミルクから熟成までをタレッジョ渓谷にこだわり、伝統を守り続けている「カザリゴーニ社」製です。



そのままはもちろん、ゆで卵にのせて焼くと、これまた絶品。“洋風ピータン”のような味わいは、想像を超える初めての感覚です！

オッチェッリ アル バローロ

重量：80g
種類：セミハード
産地：イタリア ピエモンテ州
乳種：牛乳
特に合うお酒：赤ワイン（バローロ、バルバレスコ）



セミハードタイプのチーズのまわりに、同郷の赤ワイン「バローロ」に使われたブドウの搾りかすをまぶして熟成させた、「酔っぱらいチーズ」。

ざっくり砕いて、ブドウの搾りかすを添えながら、チビチビ食べるのがおすすめです。



アルコール感はなく、ブドウの酸味やほのかな渋みがチーズに染み込んで、風味をより深く複雑に。ワイン好きにはたまらないおいしさ。試食したスタッフ内で、人気No.1でした！



生産地はイタリア・ピエモンテ州。1999年、スローフード協会主催の「酔っぱらいチーズ」コンテストで優勝したことで一躍有名になりました。

ブルー ド ラカイユ

重量：80ｇ
種類：青カビ
産地：フランス オーヴェルニュ地方
乳種：牛乳
特に合うお酒：ブルゴーニュの赤ワイン、甘口の白ワイン、日本酒



ねっとり穏やかな甘みの中に、青カビのほどよい刺激を感じる「ブルー ド ラカイユ」。

ハチミツやレーズン、甘口の白ワインなど、フルーティな甘みと好相性。一緒に口に入れると、たちまち“化学反応”を起こし、まろやかで華やかに変化します。



生産地は、青カビチーズの故郷、フランス・オーヴェルニュ地方のラカイユ村。1850年にとある農夫が、この土地のチーズにライ麦パンの青カビを混ぜて作ったのが起源と言われています。



4種類を一緒に食卓にのせるなら、軽いものから濃厚なものの順番で食べるのがおすすめ。



チーズの個性が最大限発揮される温度は、室温程度。食べる30分前くらいに冷蔵庫から出すと、ちょうどいい頃合いに。

本品1セットは、チーズをメインに食べる場合で、4人分くらいの分量です。

１回で食べきれなくても大丈夫。残ったらラップで包んで（ジップつき保存袋には入れない）冷蔵庫へ。日々熟成がすすむので、それぞれの賞味期限（10〜20日間）を目安に、味の変化を楽しんでください。

※各チーズに賞味期限が表記されています。

「クセがなくて食べやすい」

チーズをはじめとした独特の風味をもつ食べ物に使われがちな表現ですが、『Fermier』のチーズには当てはまりません。

なぜなら、「クセがあって」なおかつ「食べやすい」から。

チーズそれぞれに強烈な個性がありつつ、味や香りのバランスがよくて、後味はすっきり。それを味覚は「食べやすくて、おいしい」と感知するんだなと。

そう思うと、チーズのおいしさってキワキワで繊細。少しでもバランスを崩すと、たちまち別のものになってしまいそう。



『Fermier』には、チーズのコンディションを整えて、繊細なバランスをキープするための専門チームがいるとのこと。

温度・湿度の管理だけでなく、そのメンテナンス方法は、地道かつ緻密。輸送されて疲れた状態のチーズを元のコンディションに整え、熟成状態をピークに。食べごろを見極めて、毎日午前11時までに出荷する分だけカットし、切り立てを届けるのがポリシー。

切った瞬間から酸化と劣化が始まってしまうデリケートなチーズを、手間暇かけ、愛情たっぷりに慈しむ姿勢に感動。『Fermier』がチーズ愛好家に選ばれ続ける理由が腑に落ちました。



これまでは、「ワインのおとも」くらいの認識しかなかった私ですが、『Fermier』のチーズに出会って180度逆転。

いつもよりいいワインと、ちょっと高級なバゲットを「チーズのおとも」に用意したい。そんな“チーズ・ファースト”な気分になります。