
『ー℃』の「ひんやり今治タオル」の裏面に使われているのは、山形の寝具メーカー「ネムール株式会社」が開発した「ゼロクール」。
経済産業省が主催する「第6回ものづくり日本大賞」で、東北経済産業局長賞を受賞。東京オリンピック2020や大阪のテーマパークの公式グッズなどでも採用されている、信頼の冷感素材です。
ひんやり感の指標である接触冷感「Q-max値(※)」は0.312。一般的に、0.2以上のものが接触冷感素材とされています。
※皮膚から生地へ“瞬間的にどれだけ熱が移動したか”を示す数値
ひんやり感に加えて優秀なのが肌ざわり。
冷感素材の中には、濡らすと肌にペタッと張りつき感のあるもの、乾いた状態だとごわつくものなどいろいろですが、本品は濡らしても乾いていても、サラサラで柔らか。ずっと肌に触れていても快適です。

乾いた状態で持ち歩き、暑さが厳しくなったら水で濡らして使うのがおすすめ
その秘密は「ゼロクール」の繊維の構造と編み方にあります。
冷感のあるポリエチレンに水晶などを形成する二酸化ケイ素を練り込むことで、素早く熱を拡散し、熱を生地に閉じ込めにくい原料を製造。
吸水速乾性の高いテイジンのウェーブロンを合わせ、極細のマイクロファイバーに。1本の糸が110本のマイクロファイバーの束(フィラメント)でできています。
さらに、その糸をメッシュ状に編むことで、熱伝導性を最大限に引き上げ。無数の隙間が、水分を素早く取り込み、素早く拡散。タオルをパタパタするとひんやり感が戻るのも、隙間から熱が逃げるためです。

薬品などで生地に後加工しているものと違い、繊維の構造上の工夫でひんやり感をつくっているため、洗濯を繰り返しても機能は損なわれません。
まだまだ冷感素材が一般的ではなかった10年以上前のこと。この糸にたどり着くのには、試行錯誤の連続だったとか。

課題は「熱」と「繊維の撚り」。
熱に弱く、熱をかけると溶けて硬化してしまうポリエチレンを、機械の熱に当てないようにゆっくり編み上げ。
110本の繊維の撚り具合も、強すぎると硬くなり、ゆるすぎると糸がバラけてしまうところ、「柔らかさ」と「生地の強度」を両立する着地点を、“頭が痛くなるほど”何度も検証して探り当てたのだとか。
冷感素材は数あれど、「肌ざわり、吸水性、速乾性」のすべてを兼ね備えた上質なものは、多くはないと思います。