
左はSサイズ、右はMサイズ
『ORIBA』を開発したのは、合同会社ORIGAMIの6人の女性たち。
もとは、クラウドファンディングから、起業を目指すためのスクールを立ち上げた山口知夏さんと、その生徒だった5人が集まって、「本当に使いやすいエコバッグ」をつくるプロジェクトを始めました。

プロジェクト開始の2020年は、レジ袋の有料化がスタートした年。
エコバッグの使用が一気に増えて、セルフレジもどんどん導入されていった時期です。それでも、
「レジ前で、エコバッグを開いたり、買ったものを詰めるのに、時間がかかって焦る」
「そのせいか、コンビニでは、エコバッグがあまり使われていない」
「とくに男性は、エコバッグ使用者が少ない」
と、課題はたくさんある状況。
そこで、「コンビニで使いやすいエコバッグ」を目指しました。

主婦が多かった開発メンバーたちは、ふだん通うスーパーでの経験や、夫や友人のエコバッグの使い方を、じっくり話し合いました。
さらに、全国60ヵ所以上のコンビニで、会社員の買うものや、エコバッグの利用を観察したり、市場のエコバッグを買い集めて検証したり。

週1回のミーティングで、ときには夜中まで、議論を重ねていったそうです。
議論のなかで、「昼、忙しいコンビニの店員さんは、レジ袋を四角に開いておいて、パック弁当を入れる時間を短縮している」という気づきから、
「エコバッグを開いて、自立できれば、使いやすいのでは?」――『ORIBA』開発へのアイデアが生まれました。

そこから、自立する構造を、“折り紙”のように、紙を折って検証することで、「斜め折り」から広げると、パッと箱型になる折り方を発見。
続けて、布でも自立できる、斜め縫いと生地を模索していきました。
裁縫が得意なメンバーが中心になって、98種類もの生地を試して選ばれたのが、シリコンコーディングされた、薄さ40デニールのリップストップでした。

リップストップは、薄くて丈夫な生地ですが、軽すぎて、バッグを開いた時に浮いてしまう問題も。
そこで、おもりにも、四角タグのマグネット受けにもなる、シート状に固めた鉄粉を、底マチの底辺に入れることで、バッグの浮きも解決!
こうして、折り紙のように開いてたためるバッグ(ORIGAMI BAG)、略して『ORIBA』は誕生しました。

「これだけのアイデアが生まれたのは、6人の主婦目線と、ビジネスへの意欲が集まったおかげでしょう。私ひとりだったら、できていません。思いがけない“発明”になったので、いま、特許を出願しています。
速さにこだわるコンビニでも、実際に『ORIBA』を使ったら、1秒で自立する様子を見て、店員さんが驚いたほど(笑)この使いやすさ、スーパーでも、デパ地下でも、ぜひ試してほしいです」(『ORIBA』開発者・山口知夏さん)