
『BRASSCENE』のバイオエタノールランプは、山本工業(創業1971年)製。静岡・湖西市の管楽器部品メーカーです。

楽器づくりの技術が活きたバイオエタノールランプと、付属の火消しフタ
トランペットやサックスといった金管楽器の部品を、板材の真鍮から切り出して、溶接や研磨、組立てまで、一貫してつくってきました。

丈夫で、永持ちする真鍮は、金管楽器に使われる素材
ところが、2020年以降のコロナ禍で、金管楽器の需要が減少へ。
楽器づくりの技術を活かした、新商品の開発へ踏み切ってから2年後、2022年12月に、バイオエタノールランプの販売が始まりました。

開発チームのリーダー、木下力要さんは、「ブランドの名前は、「brass(真鍮)」と、真鍮のある「scene(景色)」を、お客さまに届けたい、という思いでつけました」と話します。
「私たちが培ってきた、金管楽器づくりの技術から、なにを生み出せるか。
長年、私は、楽器の磨きを担当する研磨部にいましたが、あらためて、開発チーム全員で、ずっと扱ってきた真鍮という素材のよさに注目しました。

真鍮は、やわらかくてキズがつきやすい面はありますが、加工しやすく、丈夫で、永持ちする。
表面が酸化すると、皮膜になって、内部の腐食を防いでくれるのです。
なんといっても、経年変化によって、金色が深みのある色へ育っていく特性があります。
真鍮を使って、暮しのなかで、永く愛されるものをつくりたい、と話し合いを続けるなかで、チームのひとりで、長年のキャンプ愛好家が、「焚き火台」のアイデアを出しました。

真鍮は、丈夫さと美しさを併せ持っていること。コロナ禍で、キャンプ人気がいっそう高まっていたことから、家で焚き火を楽しめる、バイオエタノールランプにつながりました」(木下さん)
一つひとつのパーツを、職人が、すべて手作業でつくっている、こだわりの逸品です。

炎と真鍮の輝きを、最大限に見せるために、デザインはシンプルを極めています。

真鍮やステンレスの各パーツの接続部分には、楽器づくりで磨いた、「ロウづけ(銀ロウを使った、強固な高温溶接)」の技術を発揮。

火消しフタのフタ部分と、持ち手をつなげている「ロウづけ」の技術
ふつうの焚き火台のような、ネジや接続部品を使わないからこそ実現できた、無垢の美しさです。
金色に輝く真鍮が奏でる、焚き火のロマンを、存分に味わってください。