
「結霜ガラス」は、大正時代〜昭和初期の、窓ガラスや食器棚などに用いられていた日本伝統技法。
今でも古民家などに残っているものもありますが、あまりに繊細で手間がかかることから、1940年代以降は作り手がほとんどいなくなっていました。
そんな「結霜ガラス」を甦らせたのが、MONOCOでロングセラーを続けるチタンコーティンググラス『PROGRESS』の小長井克久氏。

はじめて「結霜ガラス」を目にした時、その美しさに思わず息をのみ、魅入られてしまったそう。調べると、すでに消えつつあるものと知り、ならば自分が継承者になろうと決意。
「この美しさを甦らせ、100年先に残したい。残さなくてはならない!と、勝手な使命感に燃えまして。
地元・静岡のガラス工房や博物館を見てまわり、大学の教授に話を聞き、図書館の文献を読み漁り、数えきれないほどのトライ&エラーを繰り返して、ようやくこの形に辿り着きました。

もともとエンジニアなので、職人の技を科学的に分析するのは得意でして、大正時代の職人ができたことを解明したいという想いもありました。
現在でも、平らなガラス板に「結霜加工」する職人さんは何人かいるようですが、曲面に「結霜加工」しているのは、自分だけなんじゃないかな。
時を超えた奇跡のガラスだと思っています。

1日の終わりに、何もせずボーッと過ごすのが好きなんですが、『結霜月華』はそんな時間にかたわらに置いておきたいグラス。
照明の色によっても表情が変わって、眺めているだけで、ふっと静かな気持ちになれます」