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MONOCO JOURNAL

時計を“再デザイン”すること《Story》

“EONE” 誕生秘話 ~おすすめ動画紹介~



MONOCO編集部が以前からご紹介している、「見ず」に「触る」だけで時間を知ることができる"EONE"の視覚障害者用時計 "BRADLEY"。

"BRADLEY" 開発への思いと、開発秘話が詰まった2本の動画が "EONE" からMONOCO編集部に届きました。「ある若者の挫折からの成功物語」動画と「イノベーションの起こし方」動画として鑑賞しても十分に楽しめる内容でしたので、ご紹介させていただきます。(1本目6分07秒、2本目3分43秒)



まず1本目の動画はアフガニスタン戦争で視力を失ったブラッドリー・スナイダーの言葉を、現アメリカ合衆国大統領夫人ミシェル・オバマが紹介するシーンからはじまる。「両目の視力を失いましたが自分の過去を後悔せず、これから自分のできる意味のあることのためならば何度でも自分の視力をあきらめる覚悟がある」。彼は失明1年後のパラリンピックで水泳金メダルを獲得している。

実は"EONE"の視覚障害者用時計"BRADLEY"はパラリンピック水泳金メダリストであるブラッドリー・スナイダーの名前を冠した時計だ。彼とその家族がいかにして彼の視覚障害を受け入れ、自らの目標を設定し、短期間で金メダルを獲得したのか。

ブラッドリー・スナイダーが「どんなことでも一人で処理できる新しい方法や技術に接するたび、徐々に自立能力を身につける」と語るシーンの力強さは必見です。



続いて2本目の動画では、ドキュメンタリー形式で、"BRADLEY" がどのように開発されたかが紹介されています。

従来からあった視聴覚障害者用時計である、"話す"時計や、"触覚"を利用したアナログ時計、がなぜ視聴覚者にとって不便なのか。丹念に視聴覚障害者にインタビューし、"BRADLEY" がデザインされていく様子がおさめられています。そこには新たな製品を創りだすことが、イノベーションを起こすことが、いかに緻密な作業の積み上げであるのかが描き出されています。

「視覚障害者と健常者みんなに魅力的で有用な物を作ります」と宣言し、試作品をつくり、視覚障害者とともに改良を繰り返していく様子は上質な青春映画を観ているかのようです。映像の最後に出てくる視覚障害者たちの表情は必見です。

ストーリーのある製品には様々なひとの「おもい」が込められているのだな、と再確認できた動画2本でした。

>> EONE|思わず人に話したくなる「触る時計」

 Editor's Note

鈴木 悌遍
ご紹介させていただいた動画を観た瞬間、信念に基づいて仕事をされている方々に対して私は敬意を感じるとともに、感動し、同時に悔しくさえ感じました。そして「このストーリーを誰かに話し、語り合いたい」という思いになりました。